千葉のアオリイカ釣り完全ガイド
春イカ・秋イカの時期別攻略法からエギング入門まで徹底解説
ベストシーズン
春・秋
平均サイズ
300g〜1kg
釣り方
エギング
難易度
★★☆☆☆
🦑 アオリイカとは
アオリイカは、ツツイカ目ヤリイカ科に属する大型のイカで、「イカの王様」とも呼ばれる人気ターゲットです。千葉県沿岸でも春と秋の2シーズンに狙うことができ、エギングという疑似餌釣りで手軽に楽しめることから、初心者からベテランまで幅広い釣り人に愛されています。
アオリイカの特徴
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サイズ:胴長20〜50cm、重さ300g〜2kgクラス(春の大型は3kgオーバーも)
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外見:透明感のある白い胴体に、青緑色の美しい模様。興奮すると体色が変化する
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食味:甘みが強く、刺身・天ぷら・煮付けなど調理法も豊富。高級食材として人気
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引き味:強烈なジェット噴射による引きは釣り人を魅了。ゲーム性が高い
💡 千葉でアオリイカが人気の理由
- 南房総・外房エリアに好ポイントが多数
- 堤防や漁港からの陸っぱりで手軽に狙える
- 春と秋の2回チャンスがある
- タックルがシンプルで初心者でも始めやすい
- 食べて美味しい高級食材
📅 釣れる時期・シーズン
千葉のアオリイカは春シーズン(4-6月)と秋シーズン(9-11月)の年2回がメインシーズンです。それぞれ狙えるサイズや特徴が異なるため、シーズンごとの攻略法を理解することが釣果アップの鍵となります。
🌸 春イカシーズン(4月〜6月)
産卵のために接岸してくる大型の親イカがターゲット。サイズ・引き味ともに最高で、1kg〜2kgクラスも珍しくありません。
春イカの特徴
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大型で引きが強烈:1kg以上の親イカは強烈な引きで、ドラグを出しながらのやり取りが楽しめます
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藻場・浅場に集中:産卵場所となる藻場周辺に集まるため、ポイント選びが重要
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朝夕マヅメが好機:特に夕マヅメの時合いが長く、日没後まで狙えることも
🍂 秋イカシーズン(9月〜11月)
春に生まれた新子(しんこ)と呼ばれる若いイカがターゲット。数釣りが楽しめ、初心者でも釣りやすいシーズンです。
秋イカの特徴
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数釣りが楽しめる:小型ながら活性が高く、1日で10杯以上釣れることも珍しくありません
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広範囲に散らばる:堤防周辺の広いエリアに散らばっているため、ラン&ガンスタイルが有効
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初心者におすすめ:活性が高くアタリが多いため、エギング入門に最適なシーズン
📊 月別釣果カレンダー
🗺️ 千葉のおすすめアオリイカポイント
千葉県のアオリイカポイントは、南房総・外房エリアに集中しています。藻場や岩礁帯のある堤防、漁港周辺が好ポイントです。
🗻 館山・南房総エリア
千葉屈指のアオリイカポイントが集中するエリア。春・秋ともに実績が高く、大型も期待できます。
沖ノ島周辺
⭐ 特徴:藻場が豊富で春の大型実績が高い。陸から歩いて渡れる無人島
📍 ポイント:島周辺の岩礁帯、北側の砂浜エリア
🎯 狙い目:春イカ★★★★★ / 秋イカ★★★☆☆
坂田漁港
⭐ 特徴:足場が良く初心者でも安全。トイレ・駐車場完備
📍 ポイント:外堤防の先端付近、内側の船道
🎯 狙い目:春イカ★★★★☆ / 秋イカ★★★★★
波左間漁港
⭐ 特徴:地元で有名なアオリイカポイント。潮通しが良い
📍 ポイント:西堤防、東堤防の先端部
🎯 狙い目:春イカ★★★★☆ / 秋イカ★★★★☆
🌅 鴨川エリア
外房の人気エリア。サーフと堤防が隣接し、様々なポイントが楽しめます。
前原海岸
⭐ 特徴:サーフエギングも楽しめる人気スポット。ワイドに探れる
📍 ポイント:河口周辺、岩礁帯のエッジ
🎯 狙い目:春イカ★★★★☆ / 秋イカ★★★☆☆
天津港
⭐ 特徴:コンパクトな漁港だが実績十分。夜釣りも人気
📍 ポイント:外側堤防、船道沿い
🎯 狙い目:春イカ★★★☆☆ / 秋イカ★★★★☆
🌊 勝浦・外房エリア
潮通しが良く、良型が期待できるエリア。外房の荒々しい海が魅力です。
勝浦漁港
⭐ 特徴:大型漁港で複数ポイントあり。潮が速い
📍 ポイント:川津港側の堤防、市場前の岸壁
🎯 狙い目:春イカ★★★★☆ / 秋イカ★★★★☆
御宿岩和田港
⭐ 特徴:穴場的スポット。混雑が少なくのびのび釣れる
📍 ポイント:赤灯台周辺、内側の船道
🎯 狙い目:春イカ★★★☆☆ / 秋イカ★★★★☆
💡 好ポイントの見つけ方
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藻場の存在:産卵場所となる藻場(アマモ、ホンダワラ等)がある場所は春イカの一級ポイント
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岩礁帯・ゴロタ:小魚が集まる岩礁帯周辺はアオリイカの餌場となる
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潮通しの良さ:外海に面した堤防先端部は潮が効いて好ポイント
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常夜灯:夜釣りでは常夜灯周辺に小魚が集まり、それを狙ってアオリイカも寄る
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実績情報:釣具店の釣果情報や地元アングラーの情報をチェック
🎣 タックル・仕掛け
アオリイカのエギングは比較的シンプルなタックルで楽しめます。初心者でも揃えやすく、扱いやすい装備を紹介します。
🎣 ロッド(エギングロッド)
推奨スペック:長さ8.0〜8.6フィート(2.4〜2.6m)、エギサイズ2.5〜3.5号対応
8.3フィート前後のML(ミディアムライト)クラス。オールラウンドに使えて最初の1本に最適。シマノ「セフィアBB」、ダイワ「エメラルダス MX」などがおすすめ。
軽量で感度の良いモデル。春の大型狙いにはM(ミディアム)クラスも。シマノ「セフィアXR」、ダイワ「エメラルダス AIR AGS」など。
💡 ロッド選びのポイント
- 長さ:堤防釣りなら8.3フィート前後が扱いやすい
- 硬さ:ML〜Mクラス。秋イカ中心ならML、春の大型狙いならM
- 重量:100g前後の軽量モデルが疲れにくい
- ティップ:ソリッドティップの方がアタリが取りやすい
🛒 おすすめエギングロッド
【初心者向け】コスパ最強モデル
🎡 リール(スピニングリール)
推奨番手:2500〜3000番、シャロースプール推奨
ダイワ「レブロス LT2500S」、シマノ「ミラベル2500S」など。コスパ良く基本性能は十分。
シマノ「ヴァンキッシュ」、ダイワ「カルディア LT」など。軽量で巻き心地が滑らか。
💡 リール選びのポイント
- 番手:2500〜3000番が最適。軽すぎず重すぎずバランス良い
- ギア比:ノーマルギア(5.0前後)が扱いやすい
- ドラグ:スムーズなドラグ性能が重要(春の大型対策)
- 自重:200g前後が疲れにくい
🧵 ライン
メインライン(PE)
推奨:PE 0.6〜0.8号、150m巻き
- ✓ 秋イカメインなら0.6号でOK
- ✓ 春の大型狙いなら0.8号が安心
- ✓ 4本編みでコスパ重視、8本編みで飛距離重視
リーダー(フロロカーボン)
推奨:フロロカーボン 2〜2.5号、長さ1.5〜2m
- ✓ 根ズレに強いフロロカーボンが必須
- ✓ 結束はFGノットが強度が高くおすすめ
- ✓ 春の大型狙いなら2.5〜3号にアップ
🦑 エギ(疑似餌)
エギはサイズとカラーを状況に合わせて使い分けることが重要です。
サイズの選び方
小型の新子には小さめのエギが有効。まずは3.0号から始めて、反応が悪ければ2.5号にサイズダウン。
大型狙いには3.5号をメインに。さらに大型狙いなら4.0号も。アピール力が高い。
最も汎用性が高く、初心者はこのサイズから揃えるのがおすすめ。春秋どちらでも使える。
カラーの選び方
定番カラー。曇天や朝マヅメに強い。まずこれから揃える。
千葉の海に馴染むカラー。晴天時や澄んだ水色の時に◎
夕マヅメに実績高い。夕焼けに馴染む。
夜釣りの定番。シルエットがはっきり出る。
💡 初心者におすすめのエギセット
- 3.0号:ピンク、オレンジ、グリーンを各1個(計3個)
- 3.5号:ピンク、オレンジを各1個(計2個)
- 合計5個のエギがあれば、春秋どちらのシーズンも対応可能
- 徐々にカラーバリエーションや沈下速度の違うモデルを増やしていく
🎯 エギングテクニック
エギングの基本は「シャクリ」と呼ばれるロッドアクションでエギを動かし、アオリイカを誘う釣り方です。基本動作をマスターすれば、初心者でも十分に楽しめます。
基本のシャクリ動作
1️⃣ ツーシャクリワンジャーク(基本中の基本)
エギが底に着いたらラインがふけるので、そこから動作開始。
「シャッ、シャッ」とリズミカルに。45度くらいまで上げる。
3〜5秒ほどフォール。この時にイカが抱くことが多い。
底付近を中心に探り、反応がなければ徐々に上のレンジも探る。
2️⃣ ワンピッチジャーク(中級テクニック)
ロッドをシャクるのと同時にリールを1回転巻く動作。エギの動きが滑らかになり、スレたイカに効果的。
3️⃣ スローフォール(春の大型狙い)
シャクった後のフォール時間を長めに取る。特に春の大型イカはゆっくり沈むエギに好反応を示すことが多い。
アタリの取り方とフッキング
アタリの出方
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フォール中にラインが止まる:最も多いパターン。イカがエギを抱いてフォールが止まる
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ラインが横に走る:イカがエギを抱いて移動している。即アワセ!
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シャクった時の重み:シャクり上げた瞬間に重みを感じたら、すでに乗っている可能性大
💡 フッキング(アワセ)のコツ
- 即アワセ不要:アオリイカはしっかり抱くまで時間がかかる。数秒待ってからアワセる
- アワセ方:ロッドを立てるようにゆっくり大きくアワセる。強すぎるとカンナが外れる
- ダブルフッキング:1回目のアワセの後、もう一度軽くアワセると針掛かりが良くなる
- テンションキープ:アワセた後は常にテンションを保つ。緩めるとバレやすい
ランディング(取り込み)
やり取りの基本
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急がない:アオリイカは墨を吐いて逃げようとするが、焦らず慎重にやり取り
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ドラグ調整:春の大型は強烈に引くので、ドラグを緩めに設定
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ポンピング:ロッドを立てて引き寄せ、倒しながらリールを巻く動作を繰り返す
取り込み時の注意点
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最後まで油断しない:水面直下でバレることが多い。最後まで慎重に
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墨に注意:取り込み直前に墨を吐くので、服装や道具への墨対策を
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タモ網推奨:堤防の高さがある場所では、タモ網があると安心
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直接触らない:イカの口には鋭いクチバシがあるので、タオルなどを使って掴む
💎 釣果アップのコツ
🌅 時間帯を選ぶ
アオリイカは朝マヅメ・夕マヅメが最も活性が高くなります。特に夕マヅメは時合いが長く続くことが多いのでおすすめです。
日の出前後1時間。短時間勝負だが活性は高い。
日没前後2〜3時間。最も釣りやすく初心者におすすめ。
常夜灯周辺がポイント。大型が出やすい時間帯。
🌊 潮汐を意識する
潮の動きはアオリイカの活性に大きく影響します。
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大潮〜中潮:潮の動きが良く、イカの活性も上がりやすい。最もおすすめ
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潮が動き始め・止まる直前:この時間帯に時合いが来ることが多い
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潮汐アプリ活用:「タイドグラフBI」などのアプリで事前に潮汐をチェック
☁️ 天候条件
光量が抑えられ、イカが警戒心を解きやすい。風が弱ければベスト。
昼間は水深のあるポイントや日陰を狙う。朝夕マヅメに集中するのがコツ。
風速5m以上は釣りにくい。風裏のポイントを選ぶか、日を改めるのが賢明。
🎯 その他の重要ポイント
1つのポイントで10分粘って反応がなければ移動。広範囲に点在するイカを探す機動力が重要。
アオリイカは底付近にいることが多い。まずは底をしっかり取り、底から1〜2mの範囲を重点的に攻める。
同じエギで反応がなければ、サイズやカラーを変えてみる。特にカラーチェンジは効果的。
水中のイカの姿や藻場の位置が見えるようになる。釣果に直結する重要アイテム。
❓ よくある質問
❓ 千葉でアオリイカが釣れる時期はいつですか?
❓ 初心者におすすめのエギのサイズは?
❓ 千葉のアオリイカ釣りのおすすめポイントは?
❓ エギングに必要な道具と予算は?
- エギングロッド:1〜2万円
- スピニングリール(2500番):8千〜1.5万円
- PE ライン 0.6〜0.8号:2千円
- リーダー(フロロ2号):1千円
- エギ 5個:3千円
- その他小物(スナップ、偏光グラス等):3千円
❓ アオリイカが釣れやすい時間帯は?
❓ 春イカと秋イカの違いは?
秋イカ(9-11月):春に生まれた新子で、サイズは200g〜500g程度(成長すると1kgも)。数釣りが楽しめ、活性が高いため初心者でも釣りやすい。広範囲に散らばっているため、ラン&ガンスタイルが有効です。
❓ 釣ったアオリイカの締め方・持ち帰り方は?
持ち帰り方:クーラーボックスに氷と海水を入れた氷水に浸けて持ち帰ります。ビニール袋に入れてから氷水に入れると鮮度が保てます。直接氷に当てると身が白く変色するので注意。
保存:帰宅後は内臓を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取ってからラップで包み、冷蔵保存。1〜2日寝かせると旨味が増します。