河川シーバスとは?
淡水と海水が混ざり合う汽水域を中心に、河川に生息するシーバス。流れの変化・橋脚・テトラなどのストラクチャーを攻略するのが醍醐味。ドリフト釣法をマスターすれば、シーバス釣りの腕が格段に上がります。
河川シーバスの特徴
河川ならではの釣り方と魅力
ドリフト釣法の基本
河川シーバスの必須テクニック
ドリフトとは?
流れを利用してルアーを自然に流す釣法。橋脚や流れのヨレなど、シーバスが定位しているストラクチャーの際ギリギリにルアーを送り込むことができる、河川シーバスの最強テクニックです。
ポジション取り
橋脚の上流側に立つ。流れが当たる側(表)、流れの裏側、どちらも攻略する。風上に立つと釣りやすい。
キャスト
橋脚の5〜10m上流にキャスト。橋脚に対して斜め45度がベスト。流れの速さに応じて距離を調整。
ライン操作
着水後、ラインを張らず緩めず。ルアーが自然に流れるようコントロール。ロッドティップでライン をメンディング(調整)する。
ストラクチャーへの接近
ルアーが橋脚ギリギリを流れるように調整。5cm単位で攻める気持ちで。バイトは橋脚の際で出ることが多い。
アワセとファイト
バイトは「ゴンッ」という明確なアタリ。しっかりアワセを入れて、橋脚に巻かれないよう一気に引き離す。
ドリフト成功のコツ
- ルアーは流れに乗せる意識(巻かない)
- ラインメンディングで流れを調整
- 橋脚ギリギリを攻める勇気
- 流れの強弱に合わせてルアー重量を変える
- 根掛かり覚悟で攻めることも大事
河川シーバスおすすめルアー
流れに対応できるルアー選択
ルアーウェイト選択のコツ
流れが速い時は重め(20〜30g)、流れが緩い時は軽め(10〜18g)を選択。ドリフトでは流れに乗せることが重要なので、流速に合わせて重さを調整しましょう。
🎯 千葉・河川の主要ポイント
東京湾に流れ込む河川を中心に、実績十分のポイントを紹介
🏞️ 江戸川下流域
特徴:東京湾に流れ込む大河川。橋脚が多数あり、ドリフトの練習に最適。汽水域が広く、ベイトが豊富で年中シーバスが狙える。
ベストシーズン:春〜秋(特にバチ抜けシーズン)
攻略法:橋脚周りをドリフトで攻める。潮の動く時間帯が◎。
🌉 旧江戸川
特徴:江戸川から分岐した河川。流れが穏やかでビギナーにもおすすめ。橋脚や護岸が狙い目。夜間の常夜灯周りも実績高い。
ベストシーズン:年中(冬はやや渋い)
攻略法:護岸沿いをランガン。橋脚の明暗部を重点的に。
🌸 花見川
特徴:千葉市を流れる中規模河川。検見川浜との合流点付近が好ポイント。ハクやイナッコパターンで実績が高い。駐車場もあり釣行しやすい。
ベストシーズン:春〜秋
攻略法:河口付近の流れ込みを狙う。潮が動くタイミングが重要。
🐟 養老川
特徴:市原市を流れる河川。河口付近の汽水域が狙い目。工業地帯に近く、常夜灯も多い。秋の落ちアユパターンが有名。
ベストシーズン:秋(落ちアユ)、春(バチ抜け)
攻略法:河口の流れ込み、橋脚周りをメインに。
⚓ 小櫃川
特徴:木更津市を流れる河川。盤洲干潟に流れ込む河口が一級ポイント。ウェーディングでの攻略が効果的。干潟との複合ポイント。
ベストシーズン:春〜秋
攻略法:干潮時にウェーディング。流れの変化を探る。
🌊 小糸川
特徴:君津市を流れる河川。河口付近の流れ込みが好ポイント。比較的人が少なく、穴場的存在。秋のハイシーズンは大型も期待できる。
ベストシーズン:秋(ベストシーズン)
攻略法:河口の払い出しを攻める。ミノー・シンペンが有効。
⚠️ 河川釣りの注意点
河川は私有地や立入禁止区域が多いので、必ず釣り可能な場所か確認してください。また、増水時は絶対に近づかないこと。ウェーディングは必ずライフジャケット着用で、単独行動は避けましょう。
📅 シーズン別攻略法
河川シーバスは年中狙えますが、季節ごとにパターンが変化します
春(3〜5月)
メインベイト:バチ(ゴカイ類)、ハク
パターン:バチ抜けシーズン到来!大潮〜中潮の夜間、河川でバチが抜けるタイミングがベスト。表層をゆっくり引くのがコツ。
時間帯:夜間(特に満潮前後)
夏(6〜8月)
メインベイト:ハク、イナッコ
パターン:日中は水温上昇で活性低め。早朝・夕方・夜間がメイン。流れ込みや橋脚の日陰が狙い目。トップウォーターも有効。
時間帯:朝夕マズメ、ナイトゲーム
秋(9〜11月)
メインベイト:落ちアユ、イナッコ、コノシロ
パターン:河川シーバス最盛期!落ちアユを追って大型が河川に入る。ビッグベイトでのランカー狙いもおすすめ。
時間帯:終日(特に朝夕マズメ)
冬(12〜2月)
メインベイト:小魚、バチ(2月後半〜)
パターン:水温低下で活性ダウン。深場や温排水周りが狙い目。2月後半からはバチ抜けが始まる河川も。スローな釣りが基本。
時間帯:日中の暖かい時間帯、ナイト
🎣 河川シーバスのタックル&装備
河川の流れに対応できるタックルと、安全装備を揃えよう
河川タックルのポイント
- ロッドは長め:8.6ft以上で遠投とドリフト操作がしやすい
- リールはハイギア:流れの中でラインスラックを素早く回収
- ウェーダーは必須:河川はウェーディングでポイントに近づける
- ライフジャケット:ウェーディング時は必ず着用。流れに足を取られる危険あり
- 偏光グラス:デイゲームでは水中の様子を確認できる
河川を制して橋脚攻略をマスターしよう
ドリフト釣法で橋脚のギリギリを攻める。
河川シーバスの醍醐味を味わいましょう。