湾奥シーバスとは?
東京湾の最奥部で釣れるシーバスのこと。千葉側では浦安・市川・船橋・習志野エリアが該当します
都市型フィールド
護岸整備が進み、足場が良く安全に釣りができます。常夜灯が多く、夜釣りでも明るく安心です。駅から徒歩圏内のポイントも多数あります。
豊富なベイト
イワシ、コノシロ、バチ、ハゼ、サヨリなど、季節ごとに様々なベイトフィッシュが入ります。ベイトに合わせたルアー選択が重要です。
年中釣れる
春はバチ抜け、夏はイワシ、秋はコノシロ、冬はハゼと、一年を通してシーバスが狙えます。季節ごとに違ったパターンが楽しめます。
大型も多い
湾奥は栄養豊富でシーバスの成長が早く、80cm超えのランカーサイズも頻繁に釣れます。特に秋〜冬は大型が接岸します。
常夜灯が多い
湾岸道路や工場、マンションの明かりが豊富で、常夜灯周りの明暗を狙った釣りが成立します。ナイトゲームが非常に有利です。
アクセス良好
首都高や湾岸道路が近く、車でのアクセスが便利。電車でも釣りに行けるポイントが多く、仕事帰りにも気軽に釣行できます。
🎯 千葉側・湾奥の主要ポイント
実績十分の一級ポイントをエリア別に紹介
🏭 浦安エリア(境川・高洲海浜公園)
特徴:境川河口は潮通しが良く、常にシーバスが回遊。高洲海浜公園は広大な干潟があり、バチ抜けの聖地。常夜灯も豊富で夜釣り向き。
ベストシーズン:春(バチ抜け)、秋(イワシ・コノシロ)
攻略法:境川は流れ込みと橋脚周り。干潟はバチ抜けシーズンにシンペンで表層を丁寧に。
🌊 市川・行徳エリア(旧江戸川河口)
特徴:旧江戸川の河口域は流れ込みと潮目が絡む好ポイント。ディズニーリゾート周辺も実績高く、常夜灯下の明暗を狙うのが定石。
ベストシーズン:春〜秋(特に夏のイワシパターン)
攻略法:河口の潮目をドリフトさせながら探る。常夜灯下は明暗ギリギリを攻める。
⚓ 船橋エリア(三番瀬・ふなばし三番瀬海浜公園)
特徴:広大な干潟「三番瀬」は関東屈指のシーバスフィールド。遠浅で水深が浅く、ウェーディングも可能。バチ抜けは圧巻。
ベストシーズン:春(バチ抜け)、秋(コノシロ・イワシ)
攻略法:干潟のチャンネル(溝)を狙う。バチ抜けはシンペン、秋はミノーやバイブで。
🏢 習志野エリア(茜浜・秋津)
特徴:工場地帯で常夜灯が非常に多く、ナイトゲームに最適。護岸が長く、ランガンしながらポイントを探せる。
ベストシーズン:年中(特に秋冬のコノシロパターン)
攻略法:常夜灯の明暗を丁寧に探る。流れ込みがあればそこも要チェック。
🌉 千葉港エリア(千葉みなと・千葉ポートパーク)
特徴:湾奥の最奥部に位置し、汽水域の要素も強い。千葉港は潮通しが良く、大型も多い。ポートパークは足場が良く初心者にも◎。
ベストシーズン:春〜秋(夏のイワシパターンが熱い)
攻略法:港内の岸壁沿いをランガン。船道の潮目も狙い目。
🏗️ 京葉工業地帯(市原・袖ヶ浦)
特徴:工場の排水が流れ込み、水温が高め。冬でも活性が落ちにくい。常夜灯も豊富でナイトゲームが成立しやすい。
ベストシーズン:年中(特に冬も狙える)
攻略法:排水周り、岸壁沿いを丁寧に探る。温排水があれば最優先。
⚠️ 立ち入り禁止エリアに注意
湾奥エリアには工場地帯や港湾施設が多く、立ち入り禁止の場所も多数あります。必ず「釣り可能」な場所で釣りをし、看板や柵がある場所には絶対に入らないでください。マナーを守って楽しく釣りをしましょう。
📅 シーズン別攻略法
湾奥は一年中シーバスが狙えます。季節ごとのベイトとパターンを理解しましょう
春(3〜5月)
メインベイト:バチ(ゴカイ類)
パターン:バチ抜け最盛期。干潟エリアで爆発的な釣果。シンキングペンシルで表層をスローに引くのが基本。
時間帯:日没後〜深夜。大潮の下げ3分〜6分が最高。
夏(6〜8月)
メインベイト:イワシ、小型ベイト
パターン:イワシの大群が入り、ボイル祭り。トップウォーターやバイブレーションが効果的。朝夕のマズメが特に熱い。
時間帯:朝夕マズメ、夜間。日中は厳しいが曇天時はチャンス。
秋(9〜11月)
メインベイト:コノシロ、イワシ、サヨリ
パターン:湾奥シーバスのハイシーズン。大型コノシロを追って80cm超えのランカーが接岸。ビッグベイトも有効。
時間帯:一日中。特に夕マズメ〜夜が最高。
冬(12〜2月)
メインベイト:ハゼ、小型ベイト
パターン:水温低下で活性は落ちるが、工業地帯の温排水周辺は狙い目。ボトム中心の攻めが有効。
時間帯:日中の水温が上がる時間帯。夜も温排水周辺なら可能。
🎣 湾奥シーバスのタックル&装備
湾奥の環境に最適化されたタックルセッティング
💡 湾奥タックルのポイント
湾奥は護岸が多く根掛かりのリスクは低めですが、大型が多いため強度は必要です。また、広いエリアをランガンするため、遠投性能とバランスの良さが重要。ロッドは9〜10フィートが扱いやすく、リールはハイギアでテンポよく探れるものがベストです。夜釣りが多いため、ヘッドライトとライフジャケットは必ず装備しましょう。
🐟 湾奥シーバスのルアーセレクト
パターン別の効果的なルアー選び
シンキングペンシル
湾奥バチ抜けの大定番。表層をスローリトリーブで引くだけ。
アムズデザイン サスケ120 ジャクソン にょろにょろ DUO ベイルーフ マニックカラー
赤金、ピンク、パール系が鉄板。
バイブレーション・小型ミノー
イワシの小魚を模したルアー。速巻きでボイル打ちも効果的。
コアマン VJ-16 ダイワ モアザン レアリス レンジバイブ 70ESカラー
ブルーバック、イワシカラー、クリア系。
大型ミノー・ビッグベイト
秋の大型シーバス狙いに。コノシロを意識した大きめルアー。
ima komomo SF-125 ダイワ ショアラインシャイナーZ メガバス X-140カラー
シルバー、ホロ系、ゴールド系。
バイブレーション・メタルジグ
日中やハゼパターン。ボトムをズル引きやリフト&フォール。
タックルハウス ローリングベイト ジャクソン 鉄PAN ブルーブルー ナレージカラー
グリーンゴールド、レッドゴールド、チャート系。
シンキングペンシル・ミノー
明暗の境目を狙う。シルエットがはっきり見えるルアーが有利。
ジップベイツ リッジ タックルハウス オルガリップレス シマノ エクスセンス サイレントアサシンカラー
白、チャート、ピンクなど明るめカラー。
シーバス定番ルアー
どんな状況でも対応できる万能ルアー。迷ったらこれ。
アムズデザイン サスケ120裂波 DUO タイドミノースリム120 シマノ エクスセンス サルベージ70ESカラー
レッドヘッド、パールホワイト、イワシカラー。
💼 湾奥シーバスのルアーボックス
- 最低限揃えたいルアー:シンキングペンシル×2〜3、ミノー×3〜5、バイブレーション×2〜3、大型ミノー×1〜2
- カラーバリエーション:明るめカラー(白・チャート・ピンク)、ナチュラル系(イワシ・ブルーバック)、アピール系(レッドヘッド・ゴールド)を各1〜2個ずつ
- 夜釣り用:白、チャート、ピンクなどシルエットがはっきり出るカラーを多めに
- 濁り対策:ゴールド系、チャート系のアピールカラーも必須
🎯 湾奥シーバスの釣り方・テクニック
実践的な攻略法とコツを解説
ランガン(移動釣法)
湾奥は護岸が長く続くため、一箇所に留まらずテンポよく移動しながら探るのが基本。1ヶ所5〜10投したら反応がなければ次へ。回遊待ちよりも、こちらから魚を探しに行く姿勢が大切です。
明暗の境目を狙う
常夜灯パターンでは、明るい部分と暗い部分の境界線(明暗)がキーポイント。暗い側から明るい側に向かってルアーを通します。明暗ギリギリをトレースし、シーバスがルアーを見つけやすくします。
潮の動きを読む
湾奥でも潮の満ち引きは重要。特に下げ潮の3分〜6分(干潮の2〜3時間前)が最も良い。潮が動く時間帯を狙い、流れ込みや橋脚周りで潮目を探しましょう。
ベイトを観察する
水面をよく見て、小魚が逃げている様子やボイル(水面が割れる音)がないか確認します。ベイトがいる場所にシーバスがいる可能性大。ベイトのサイズに合わせてルアーを選びましょう。
時間帯を意識
湾奥は夜釣りが圧倒的に有利ですが、朝夕マズメも狙い目。特に夏場は朝マズメのトップウォーターゲームが最高。日中は厳しいですが、曇天時や雨天時はチャンスあり。
ルアーローテーション
最初は広く探れるバイブレーション、反応なければミノー、さらにシンペンと、レンジやアクションを変えてローテーション。同じルアーでカラーを変えるのも効果的です。
⚠️ 湾奥シーバス釣りの注意点
工場地帯や港湾施設は立ち入り禁止が多い。「釣り禁止」の看板がある場所では絶対に釣りをしないこと。トラブルを避け、マナーを守りましょう。
夜釣りが多い湾奥では、ライフジャケット着用は必須。足元が見えにくいため、ヘッドライトも必ず持参。一人で釣りをする場合は特に注意を。
湾奥は都市部のため、ゴミ問題に敏感です。ルアーのパッケージ、ラインの切れ端など、必ず持ち帰りましょう。釣り場が閉鎖されないためにもマナー厳守。
人気ポイントは混雑することも。先行者がいる場合は十分に距離を取り、挨拶をしてから釣りを始めましょう。ライン同士が絡まないよう配慮を。
40cm以下の小型は必ずリリース。大型も写真を撮ったら速やかに海に返しましょう。湾奥の豊かな資源を守るため、キープは最小限に。